正しいサイズの測り方(足長・足囲・捨て寸)

選び方ガイド

「いつも23.5cmを履いているから」と、表記サイズだけを頼りにパンプスを選んでいませんか。実はこの選び方、失敗の大きな原因のひとつです。
パンプスは同じ表記サイズでも、ブランドや木型によって実際のサイズ感が大きく異なります。感覚や思い込みに頼らず、自分の足を正確に知ることが、後悔しないパンプス選びの第一歩です。
この記事では、自宅で誰でもできる正確なサイズの測り方を、順を追って解説します。

用意するもの

特別な道具は必要ありません。以下の3つがあれば測定できます。
• A4サイズ程度の白い紙
• ペンまたは鉛筆
• メジャー(布製の巻き尺があると足囲が測りやすい)

足長の測り方

足長とは、かかとの一番後ろから、一番長い指の先端までの直線距離のことです。
1. 紙を床に置き、その上に立つ(靴下を履いた状態がおすすめ)
2. 体重が均等にかかるよう、自然に立つ
3. かかとの位置と、一番長い指の先端の位置に、ペンを垂直に当てて印をつける
4. 2つの印の直線距離をメジャーで測る
このとき注意したいのが、必ずしも親指が一番長いとは限らないという点です。人によっては人差し指が一番長い「ギリシャ型」の足の方もいるので、実際に一番出っ張っている指を基準にしてください。

足囲(ワイズ)の測り方

足囲とは、親指の付け根と小指の付け根を通るように、足の甲をぐるっと一周させたときの周囲の長さです。「ワイズ」とも呼ばれ、E・EE・EEEといった表記で示されることもあります。


1. 立った状態で、体重を均等にかける
2. メジャーを親指の付け根と小指の付け根に通し、足の甲を一周させる
3. きつく締めすぎず、かといって緩めすぎず、メジャーが足に軽く沿う程度で数値を読む


足長が同じでも、足囲が違えば履き心地は大きく変わります。「サイズは合っているはずなのに、なぜか圧迫感がある」という方は、足囲の見直しから始めてみてください。


なお、足囲を測ったうえで「自分はEEくらいだから、EE表記の靴を選べば安心」と考えたくなりますが、これも注意が必要です。ワイズ表記(E・EE・EEEなど)は足長以上にブランドごとの差が大きく、同じ「EE」でもブランドによって実際の幅は異なります。測った足囲の数値は「自分の足の特徴を知る」ためのものとして活用し、購入時は各ブランドのサイズ表を個別に確認するのが確実です。

捨て寸とは何か、どれくらい必要か

捨て寸とは、足の実寸(足長)と靴の内寸との間に設ける、指先のゆとりのことです。
歩くとき、足はわずかに前方向へ滑ります。このゆとりがないと、歩くたびに指先が靴の先端に当たり続け、痛みや爪のトラブルの原因になります。
パンプスの場合、5〜15mm程度の捨て寸を目安にするのが一般的です。デザインやヒールの高さによって適切な捨て寸は変わるため、可能な限り試着して確認するのが確実です。


表記サイズの目安を計算してみる
実際にどのくらいの表記サイズを選べばよいか迷ったら、次の考え方で目安を出すことができます。
足長 + 捨て寸 ≒ 選ぶべき表記サイズの目安
例えば、足長が22.5cmで、捨て寸を1cm(10mm)確保したい場合、
22.5cm + 1.0cm = 23.5cm
が、表記サイズのひとつの目安になります。


ただし、これはあくまで「考え方の目安」であり、絶対的な換算表ではありません。パンプスはスニーカーのような統一規格がなく、ブランドごとに使用する木型(靴の型)が異なるため、同じ「23.5cm」という表記でも、ブランドによって実際のフィット感は前後します。あるブランドではぴったりでも、別のブランドでは大きすぎる・小さすぎる、ということは珍しくありません。この計算式は「まず何を試着すればよいかの見当をつける」ためのものと考え、最終的な判断は必ず試着で行うようにしてください。

測定時の注意点

正確に測るために、以下の点も意識してみてください。
• 夕方に測る:足は日中の活動によってむくみ、夕方には朝より大きくなっていることが多いため、1日の中で最も足が大きくなるタイミングで測ることで、実際の履き心地に近いサイズが分かります
• 両足を測る:片足だけでなく、必ず左右両方を測りましょう。左右で足のサイズが完全に同じ人は、実は少数派だと言われています


この「両足を測る」という工程、意外と省略してしまう方が多いのですが、非常に重要です。実際に測ってみると、「左右で数mm、あるいはそれ以上の差があった」という方も少なくありません。もし測ってみて左右差に気づいたら、それは珍しいことでも困ったことでもありません。次の記事で、その左右差とどう付き合っていけばよいかを詳しく解説します。

まとめ

正確なサイズを知るためのポイントは、
1. 足長は、かかとから一番長い指の先端までを正確に測る
2. 足囲は、親指と小指の付け根を通る周囲を測る
3. 捨て寸は5〜15mm程度を目安に確保する
4. 測定は夕方、かつ必ず両足で行う
の4つです。表記サイズだけに頼らず、自分の足の実寸を知ることが、パンプス選びの失敗を減らす一番の近道です。


測ってみて左右の足にサイズ差があった方は、こちらの記事もあわせてご覧ください。
左右で足のサイズが違う人向け パンプス選びガイド


パンプス選びの基本的なチェックポイントについては、こちらもどうぞ。


パンプスの選び方 基本の「き」〜見るべき5つのポイント〜

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